sandy's profile~森好き*旅好き*ランダムノート~PhotosBlogLists Tools Help

Blog


    September, 2009

    バリ滞在記 ~Bagus Jatiにて~

     

     

    静かなヴィラで5時間ほど眠りについた後、少し頑張って朝7時前に目を覚ます。わざわざリゾートに来て早起きするのも不思議な話だが、朝7時半から始まるヨガのクラスに出るためだ。バリ島内陸部に位置するBagus Jatiは、日本語で「素晴らしいジャティ」という意味らしい。ジャティは村の名前であり、このジャティ村にある唯一のホテルがこのBagus Jatiだという。自分のヴィラを出て石畳を歩き、朝日を浴びながら、ヨガのレッスンへ。運良く、私以外には誰ひとりとしておらず、冷たく澄んだ空気の中、森を目にし、太陽の光を浴びながら、バリ人のインストラクターとマンツーマンでヨガのレッスンである。ヨガ自体はもう何年もやっているが、海外で、しかも英語でのレッスンということもあって、なかなか頭と体が連動しない。眠気のせいか、英語のせいか、それとも、緊張のせいなのか。小一時間ほどなんとか体を動かしたあと、心と体がすとんと落ち着いていた。平穏が訪れるのは、幸せな瞬間だ。4日間の滞在中、ヨガのレッスンは、日に日に参加者が増していったが、それと同時に、私は自分らしい動きと呼吸ができるようになっていた。英語も、慣れれば、きちんと耳に入ってくる。人間、慣れると心の持ちようも変わってくるんだな。そんなことを、毎朝、ひんやりする空気を受けながら、私はいつも思っていた。

     

     

     

    滞在中の楽しみはヨガにスパ、森の中のお散歩など、とにかくいろいろあったのだが、その中で最も感動したかのは、敷地内のいたるところにある畑で作られている素晴らしい有機野菜たちだった。この野菜を食べるためなら、わざわざここまで来てもいい。そう、思えるほどのエネルギーと美味しさのつまった野菜たち。あぁ、野菜ってこんなに美味しかったのか。私はすっかり開眼してしまった。いや、私の野菜好きは、人よりもかなり強いはずなのだが、このBagus Jatiで作られた野菜は、もう、生涯で最も素晴らしく美味しい野菜だったと断言してもいい。

     

     

    目の前の畑で育った野菜をふんだんに使った食事を、毎食たっぷりと頂く。しかも、そのお料理は驚く程センスが良く、抜群に美味しいのだ。外に出たくないほどに、すべてのお料理がそれはそれは美味しいのだから、これには驚きである。とりわけ私は、お肉を避けてほしいと事前にお願いしていたこともあり、人一倍野菜の多いメニューだ。こんなに野菜って美味しいのか。そう感動するたびに、なんて素晴らしい場所なんだろうと思ってしまう。この場所を訪れる日本人の多くが、女性1人旅というのも、よくわかる。心と体を内と外からきれいに、そしてリセットするためには、こんな素晴らしい環境がぴったりなのだろう。

     

     

     

    Bagus Jatiは本当に心地よい空間だ。スタッフの優しさとサービスはちょうど良く、心がほぐれていくのがよくわかる。そして至る所に可愛らしいお花が飾られたり、お香が焚かれていたり。どうしてこんなに、日本人女性にぐっとくる心地よさとセンスなのだろう。私は時間を過ごすほどに、ぼーっとすることを、心底楽しめるようになっていた。なにせ、いつも分単位で時間を考えている私だ。1時間も2時間も、ただテラスのソファで本を読んだり、2時間もかけてゆっくりと食事を頂いたりするのである。東京では考えられないような、ゆるりゆらゆらとしたバリの時間。神々の島は、穏やかで気取らず、自然体が心地よい。だからこそ、世界中から人々が癒しを求めてやってくるのだろうか。

     

     

     

     

    バリの良さ、そして何より、Bagus Jatiの良さを私は心底楽しんでいた。

     

     

    September, 2009

    バリ滞在記 ~ 森の中で ~

     

     

    シンガポール経由にてバリ島へ到着した私は、予約をお願いしていたホテル「Bagus Jati」のお迎えを無事に受け、車でウブドの奥地へと連れて行って頂くことになる。空港で驚いたのは、空港係員が私のスーツケースを勝手に運んで、チップを要求したことだ。東南アジア、諸国数あれど、やはりチップの要求やぼったくりには気をつけないといけない。日本がのんびりしすぎなのか、それとも真面目なお国柄なのか、その辺りは色々な見解があると思うが、海外に出るたびに、日本はなんていい国なんだろうと思ってしまう(もちろん、政治を除いては、の話だが)。

     

     

    1時間半の深夜ドライブを経て、私は森の中にある施設「Bagus Jati」へと到着した。普通のビルのようなホテルではなく、すべてが離れのヴィラという造りのため、勝手がまったくわからない。いや、こんなリゾートらしき場所に来たのが、私は初めてのことなのだ。実は今回、この滞在先を選んだのには訳がある。心身ともに疲労のたまっていた私は、1年ほど前から「どこか深い森の中で、ヨガをやったり、マッサージをしたり、ぼーっと読書をしたりできないか」と探していたのだが、ふと友に教えてもらったウェブサイトに、このホテルのことが紹介されていたのである。れは私には本当に願ったりかなったりという場所であり、「Health and Wellbeing Retreat」を目的としたリゾート、つまり、心と体を癒し、リセットし、新たなエネルギーを得るという空間だという。日本では、「バリ=海」というイメージが強いのだが、その海岸を遠く離れ、内陸にあるウブドという棚田と水田が有名な街をさらに奥へ進んだ森の中に、このホテルはひっそりと位置している。観光地からは離れており、周りは熱帯雨林や棚田、そして小さな集落といった静かな場所に位置しているため、疲れた心と体をリセットするには本当に最適な環境なのだろう。

     

     

    深夜のチェックイン後、自分専用のヴィラに連れて行って頂く。一人になった瞬間、あぁ、ここで4日間も過ごせるのかと、私は心底嬉しくなった。

     

     

     

    日本で抱えていた嫌なことは、とりあえずしばらく忘れよう。

     

     

     

    星空の下、虫の音を聞きながら、静かな時間がすうっと流れ始めていた。

     

     

     

     

    September, 2009

    バリ滞在記 ~ SQにて ~

     

    (前回から続く)

     

     

    バリまでのフライトをおさえるのに、数日の時間が流れていた。ガルーダもJALも諦め、そして中華航空もマレーシア航空、もダメ。そこで思い浮かんだのがエアバスA380で行く、シンガポール航空である。A380は就航してから1年あまり経っているが、いまだに私は乗ったことがない。いや、そもそも、A380を有するシンガポール航空にすら縁がない私である。ワールドパークスのマイレージ提携会社でないことが大きな理由だが、やはり、世界中の航空会社ランキングで常に首位を誇るようなシンガポール航空には昔から憧れがある。シンガポールに行くことはおそらくこれからも滅多にないだろうし、この機会を逃したらA380にもいつ乗れるかわからない。そんなわけで私は、「バリに飛ぶ移動時間」を、「A380に乗る旅」としてしまおうと考えた。モノは考えようである。

     

     

    その後ありがたいことに、無事にフライトをおさえ、出発当日を迎えたわけだが、いやはや、A380、すごいぞこの飛行機。2階建てなのだが、下のメインキャビンにいても、どこが2階建てなんだろうと思うほどに空間が広い。いや、普通の飛行機よりも広々している感じすらする。もともと私の好きな機体がA330という少し小さめの飛行機であり、シートが2-4-2列という素敵な配列だったのだが、今回のA380はと言えば基本的に3-4-3列。2人掛けはあまりないようだが、それでも他の機材のシートよりも少しだけ座席のスペースが広い感じがする。座りごこちも快適だが、アメニティのピローやブランケットが妙に気持ちよく、なんだろうこの素敵さは?と思ったら、なんとGIVENCHY製であった。「えぇ?そんなのってあり?」と、私は度肝を抜かれてしまう。そして、驚いたのが、エコノミーですら、それぞれの座席にUSBポートが設置されていたり、テーブルが縦半分に折りたたむことができ、さらには鏡が内蔵されたりしている(わかりにくい説明なのだが、コンタクトレンズをつける時とかには、ものすごく重宝する位置に鏡がついている)。エンターテイメントも申し分なく、映画もCDも膨大な数が用意されており、下手なエアラインのビジネスクラスよりも優秀なんじゃないかと思ってしまう。

     

     

    さらには、そう、お食事である。これはA380に限らずシンガポール航空自体の話になるだろうが、いやはや、よくまぁこんなに素敵なお食事出せるなぁとしみじみ感心してしまった。フライトを利用したのがちょうど盛夏の時期ということもあり、和食のメニューにはなんと鰻。普段、鰻は滅多に口にしないのだが、せっかくなので頂こうかと思うと、なんと、「なに?ここうなぎ屋さん?」というほどの立派な鰻でこれまた度肝を抜かれた。もちろん、メインディッシュからデザートまですべて美味しくご満悦である。いやー、シンガポール航空、さすが「SQ」というコードだけある。ちなみに、「SQ」というのは、かつて「シンガポール クオリティー」かと思っていたのだが、実は「サービス クオリティー」であるということを友から教えられ、ものすごく驚いたことがある。アテンダントの対応も素晴らしいし、やっぱり本当にそうなんだなと、今回私は改めて学ばされたのであった。

     

     

    なんて快適なA380。そして、素敵なSQの旅。エコノミーですらこう思うのだから、その上のクラスはさぞかし快適なんだろうと思うが、私はとりあえずA380に乗れただけで満足である。

     

     

    7時間のフライトを経て、チャンギ航空へ到着。プライオリティパスのおかげで空港ラウンジも利用し、夕方の便でバリのデンパサール空港へ。直行便で行くよりも時間はかかるが、A380だったらこれでもいいかななんて思いながら、真っ暗のバリへ到着した。

     

     

     

     

    September, 2009

    バリ滞在記 ~フライトぐるぐる~

     

    (前回から続く)

     

     

    バリまでのフライトに頭を悩ませていた私だが、あぁそうだと、別のアイディアを思いついた。成田からバリまでのフライトは、一般的にガルーダインドネシア航空かJALの直行便なのであるが、別に、乗り継ぎ便で行ったっていいわけである。

     

     

    そうだと思い、私はワールドパークスの提携会社でバリに行けないかと考えたのだが、台北乗り継ぎのチャイナエアラインも、クアラルンプール乗り継ぎのマレーシア航空でも、非常に乗り継ぎが悪いことがすぐに判明した。いや、飛べないことはないのだが、現地に着くまで丸1日くらいかかったりするのである。これではせっかくの夏休みが台無しだ。ただでさえ短いのだから。

     

     

    そんなわけで、私はワールドパークス系のエアラインも諦め、ガルーダもJALも諦めた。そして、最後の賭けに出ることにした。そう、以前からずっと気になっていた飛行機、「エアバスA380」に乗るという大いなる計画である。ちなみに、エアバスA380と聞いても、「はて?なんのこと?」と思われる方も、きっと普通に多いだろうと思うのだが、このA380というのは、エアバス社で製造されている世界で最も大きく、最も快適とされる機体の名前のことである(もちろん、一般的に飛んでいる飛行機の話であって、VIPが持っているようなプライベートジェットのことは含んでいないのでご了承を・・)。ボーイング社の飛行機「777」のほうが有名かなとは思うのだが、ま、これと同じようなものであり、機体の種類さえわかれば、事前に機体の大きさやシート数、シートのサイズやエンタータイメントなどがわかるというものである(各航空会社のHPには普通載っています。地味なので探さないとわかりませんが)。ちなみに私は、国内線であろうと国際線であろうと、必ずフライトを予約する時は機体をチェックすることにしている。でないと、同じ値段を出しても、妙に狭いシートだったり、機内エンターテイメントがなかったりと、なんだか悲しいフライトになってしまうのだ。もちろん、エコノミークラスの話ではある。とはいえ、国内線なら大差はなくとも、10時間も乗るような国際線であるとこれがまた大きな違いになる。機内での快適さは自分自身の体力の温存にもつながるわけで、悲しいかな、いまや体力が激減してしまっている私には、機材のチェックが欠かせなくなっているのである。

     

     

    こんなことを周りの人に言うと、「飛行機マニアだったの・・??」と驚かれることもあるのだが、私は別に、飛行機のデザインが好きとか、エンジンのサイズがどうだとか、翼の位置がどうだとか、そういうことにはまったく関心がない。つまり、飛行機が大好きで、成田空港や羽田空港でカメラを持ってじっと離発着を待つようなタイプではなく、あくまでも機内での快適さに興味があるわけである。そんな私が前々から関心を寄せていたのだが、エアバスA380という、まだ世界でもほとんど飛んでいない新しい飛行機なわけである。二階建ての作りで機体自体が大きいため、滑走路がかなり長くないと飛べないという話もある。ちなみに、日本から飛んでいるのは、シンガポール航空が成田―シンガポール間で1日に1往復、といったレベルらしい。つまり、簡単に言えば、滅多に乗れない珍しくて新しい飛行機なわけである。

     

     

    新しいものが好きというわけではないのだが、とにもかくにも快適な飛行機に乗ってみたいという私は、シンガポール航空に目を向けることにした。

     

     

    一筋縄ではいかない、バリまでの空。話はまだまだ、続きます。

     

     

     

    September, 2009

    バリ滞在記 ~ バリまでの空 ~

     

     

    夏休みにバリに行こうと決めたのは、実は直前の7月のことであった。それまでずっとうにうにと夏休みの時期と行き先を迷っていたのだが、仕事のことやタイミングのこともあり、なかなかえいやっと決められなかったのである。

     

     

    とはいえ、どこも行かずにぼけっとするほど無為に時間を過ごすような性格ではない。結局、1年以上前からずっと引っかかっていた、バリのとある場所に行くことにした。あまり知られていないようだが、とにかく部屋数が限られているということもあり、もしも空室があればバリに飛んでしまおう、そんな賭けでもあったのだ。運良く私が行こうと思った時期に、希望通りの部屋の予約が取れることになった。宿泊先が取れれば、あとは、そう、フライトである。一般的なパッケージツアーを使わない私は、宿とフライトの予約を別々に取ることが多く、そのどちらが取れなくてもNGとなってしまうため、そのタイミングにいつも苦戦したりする。つまり、宿が取れてもフライトが満席であれば意味がないし、その逆もまたしかり、というわけである。

     

     

    しかし、今回のバリ行きのフライト。私はおおいに悩んでいた。成田からバリのデンパサール空港までというのは、ガルーダインドネシア航空と日本航空から直行便が飛んでおり、約7時間で神々の島に到着できる。が、問題は他である。そう、マイレージだ。私は以前から、これが極めてネックになっていた。いや、昔であればよかったのである。私が貯めに貯めているマイレージプログラム「ワールドパークス」では、ガルーダインドネシア航空ときちんと提携し、マイレージも貯められたのである。が、ここのところ、ガルーダの安全性が国際基準に満たないとかで、ワールドパークスと一時提携を中止しているのである。つまり、ガルーダに乗ってもワールドパークスのマイレージは貯まらない。それどころか、他のどことも提携していないため、ガルーダ自身のマイレージプログラムしかマイルを貯めることができないのである。そうであれば、そう、もう一つの日本航空である。JALであればJAL自身のマイレージも貯まるし、サービスも期待できるだろう。実際、不思議なことに、ガルーダとJALのチケットを比較すると、なんとガルーダのほうが値段が高かったというのだから、奇妙な感じでもある。しかし、そのJALにも欠点があった。到着時間が、夜遅いのである。そうなると、空港からホテルに到着するのは真夜中だ。深夜遅くにチェックインしても、1泊分はもちろん費用がかかるわけで、いいんだか悪いんだかよくわからない。

     

     

    そんなわけで、私は大いに迷っていた。マイレージをとるか、滞在時間をとるか。

     

     

    いかに旅を楽しみ、快適な時間を送るか。しかも、できるだけリーズナブルに。これは私にとって、極めて重要な問題である。悲しいかな、いまや、時間も体力もなくなりつつある私なのだ。

     

     

     

    さて、フライト、どうしよう。

     

     

    そんなことを、ずっと頭の中で、ぐるぐるとめぐらしていた。

     

     

     

     

    September, 2009

    バリ滞在記 ~ プロローグ ~

     

     

    もうすでに1か月も前の話になるが、私はこの夏、バリに行っていた。おフランス・パリではなく、インドネシア・バリ島である。

     

     

    バリを夏休みに選んだというと、私のことをそれなりに知る方からは、口々にこんな言葉が寄せられた。

     

     

    「バリ?木植えるの?」

     

     

    「今回も、植樹?」

     

     

    この質問、少なくとも10人からは言われている。バリに行く前にも、帰ってきてからも、事あるたびにこの質問である。

     

     

     

    いやそもそも、今回の夏休みも、6月頃からさんざんこの手の質問を浴びせられていた。

     

     

    「今年、どうするの?」

     

     

    「今度の夏はどこへ行くの?」

     

     

    「今回も、秘境?」

     

     

    「やっぱりこの夏も、植樹?」

     

     

    改めて思うのだが、私はどれだけ、一風、いや、場合によってはかなり変わった旅人として、世の中の人々に認知されているのだろう。自分で変だと思わないので、逆に不思議に思ってしまう。もちろん、いわゆるパッケージツアーなどにはまったくもっていかないし、自分で飛行機のチケットをとり、自分で宿の手配をして、現地で何かをしているだけだと思うのだが、どうやら、やはり他の人から見ると、何かが変らしいのである。

     

     

    郷に行って郷を知り、郷を学び、郷を楽しみ、そして郷を食べて、郷を受け入れるのが、私の旅の大前提である。

     

     

    そんな今年の夏休み、私はバリで過ごすことにした。本当は1週間以上ゆっくりと滞在したかったのだが、急遽、大した用でもないのだが仕事が入ってしまい、46日という短い滞在である。旅を終えて1か月が経ってしまったが、やはりいま振り返っても、本当に素晴らしい時間だった。これは間違いなく、本当のことである。

     

     

    「バリは、いいよ、バリは」

     

     

    ありとあらゆる人がそう口にする理由が、そして、神々の国がなぜ世界中の人に愛されてやまないのか、そんな理由が私にもやっとわかったのである。

     

     

     

    そんなわけで、これから、バリの話をしてみよう。

     

     

     

    あ、ちなみに、今回の旅、木を植える旅ではないのである。

     

     

    これだけは、先に、宣言だけしておこう。

     

     

     

    September, 2009

    あらためて

     

     

    もつべきものは、友。

     

     

     

    そんなことを、今さらながら、しみじみと思います。

     

     

     

    ホント、ありがたいものです。